La Maison Claire

調理イメージ

ラ・メゾン・クレールは、那覇市久米にあるフランス料理店です。

ラ・メゾン・クレールで定期的に開催されている「料理講習会&試食会」。シェフのプロの技を目の前でみれるということで、前から気になっていたのですが、今回、取材する機会がありました! その時の様子をご紹介します。

ラ・メゾン・クレールの「料理講習会&試食会」

まずは小林シェフから本日の料理のメニューの紹介からスタート。

この日のメニューは以下の通り。
 ●野菜のジュレ 茶巾包み
 ●魚介のスープ サフラン風味
 ●地鶏胸肉の柔らか蒸し 燻製仕上げ
 ●初夏のスペシャルデザート
 ●珈琲or紅茶

この中の「野菜のジュレ 茶巾包み」と「地鶏胸肉の柔らか蒸し」の料理の調理方法が、この後披露されました。

野菜のジュレ 茶巾包み

調理の手順 その1
  1. 中に入れる野菜や魚介を準備。野菜は塩ゆで、魚介も軽く湯がいてさましておく。
  2. チキンコンソメを沸かし、ゼラチンを加えて、塩・胡椒で味付け。その後、漉して冷ます。
  3. カップにラップを敷いて、その中に野菜や魚介をつめ、コンソメを流し込む。ラップは茶巾のように絞って、冷やし固める。
野菜のジュレ 茶巾包み

コンソメが固まったら、ラップをはずし、別につくっておいたトマトソースを添えてできあがり!

シンプルな材料と手順で、なんとも見映えのよい一品。しかも簡単なのにおいしいのです。
これは、ちょっとしたおもてなし料理に使えそうです。

地鶏胸肉の柔らか蒸し

調理の手順 その2
  1. 胸肉に塩・胡椒をふって、香草とともにポリ袋に入れる。(ポリ袋とはちょっと意外な!)
  2. これを75度のお湯で10分ゆでる。温度を75度に保つことが重要だとのこと。
  3. 10分後にはちょうどいい具合にゆであがった胸肉が完成。
調理の手順 その3
  1. 手鍋にオリーブオイル、ガーリックを入れてじっくり炒め、さらにオニオン、トマト、トマトピューレの順に炒めて、少し煮込む。塩・胡椒で味付けした後、アヴォカドを加えてソースに。
  2. 好きな付け合わせの野菜を準備。
  3. この日はフランスから届いたというアスパラ・ソバージュも付け合わせに。沖縄ではなかなか見かけることのない珍しい食材に参加者も興味津々。
地鶏胸肉の柔らか蒸し 燻製仕上げ

鶏肉と付け合わせの野菜を盛りつけ、ソースを添えてできあがり!
さらに、これを即席燻製器で燻して香りをつけると燻製仕立てにもなるようです。

鶏肉に添えられた野菜とソースの色がなんとも美しく、 75度でゆでられた鶏肉は見るからにやわらかそう。

こちらもシンプルな手順で、こんなに立派なフレンチの一品ができました。これだったら、わたしにもつくれそうです。

講習会のヒトコマ

試食までの様子
  1. 講習会では目の前でつくられた料理を参加者の皆さんの手元で確認できます。(スマホで料理の写真をとっている方が結構いたのは時代の流れでしょうか?)
  2. この日は帝国ホテルやイギリスのザ・リッツホテルなど国内外のホテルで腕を振るってきた早野視津留(はやのみつる)シェフも手伝いに来られていて、世界の有名店の話から沖縄のフランス料理の実情など、興味深いお話も聞けました。シェフの話では、沖縄でフレンチを学べる場所は今ではほとんどなくなってしまったとか。
  3. 料理ができあがるまでの間は、参加者同士でしばし歓談。試食前の楽しいひとときです。

試食タイム

いよいよ試食です!

野菜のジュレ 茶巾包み
  • 野菜のジュレ 茶巾包み
    講習でつくった見本とはまた違う飾り付け。ジュレはもう一個食べたいくらいのお味。
魚介のスープ サフラン風味
  • 魚介のスープ サフラン風味
    魚介のだしがきいたとってもコクのあるスープでした。
地鶏胸肉の柔らか蒸し 燻製仕上げ
  • 地鶏胸肉の柔らか蒸し 燻製仕上げ
    胸肉がやわらかく、ガーリック風味のソースはシンプルなつくり方なのに本当においしい。
    アスパラ・ソバージュはしゃきしゃきした食感でクセのないお味でした。
初夏のスペシャルデザート
  • 初夏のスペシャルデザート
    アイスクリームにクリームつきのスイカ。スイカのシャキシャキ感とクリームの組合せが新鮮!

 

こうして、この日の料理はあっという間に完食しました。
お腹もいっぱいになって幸せ♪ でも、デザートはあと3皿ぐらい食べれるかな?(笑)


フレンチって、手間がかかって家庭でつくるには難しいとずっと思っていましたが、今回の講習で、シンプルな調理法でもできる料理があることがわかりました。
参加者にはレシピ表が配られたので、それを見ながら家で「地鶏胸肉の柔らか蒸し」をつくってみました。わたしの場合、鶏肉のゆで具合にまだ改善の余地がありましたが、かなりおいしくできましたよ !

小林シェフ

最後は小林シェフへの質問タイム。
この機会にフランスの三ツ星レストランで修業してきたシェフに、料理や調理法はもちろんのこと、プロが使う調理器具のことなど、なんでも聞いちゃいましょう。

 

 



ラ・メゾン・クレールの「料理講習会&試食会」は1、3、5、7、9、11月の奇数月の第3土曜日に開催されています。おいしいものを食べるのも、自分でつくるのも好きという方、いかがでしょうか?
参加ご希望の方は電話(098-963-6565)かメールでご予約くださいとのことです。